ロンドンまでのカウントダウン企画第3弾!
IPC NEWS等で紹介された記事の要約記事などをブログに掲載していきます。
第3回目の本日はアメリカチームについての記事を載せます。
2010年のJキャンプに参加した人なら覚えているあの選手が登場します!
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原文:http://www.paralympic.org/feature/usa-wheelchair-basketball-sneaking-rivals
(2012.6.17掲載)
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USA Wheelchair Basketball Sneaking up on Rivals
アメリカ男子がライバルたちに忍び寄る
過去2回のパラリンピックで表彰台に上がれなかったことは、
経験豊富で力強いアメリカ男子車椅子バスケットボールチームにとって、
ロンドンでのメダル獲得のための代償だったと考えられる。
アメリカ女子車椅子バスケットボールチームは過去2回のパラリンピックで連続して金メダルを獲得しているが、一方アメリカ男子はフレッシュなメンバーを送り込み、敗北を経験した。
しかし、2012年ロンドンパラリンピックに向けてチームが動き出した今、
当時のメンバーの多くはベテラン選手となっている。
アメリカ男子がメダルを獲得できなかったのは、1992年バルセロナ大会を除くと、
2004年アテネ大会と2008年北京大会のみである。
1960~1988年の間に5つの金メダルを獲得し、
1996年アトランタ大会では銅メダル、2000年シドニー大会では銀メダルを獲得した。
アメリカ人の多くが2000年大会の結果を、その後の計画のための小休止のようなものだと考えている。
今や、その小休止にピリオドを打つときだと人々は望んでいるのだ。
過去2回のパラリンピックを経験したジェイソン・ネルムスは言う、
「我々はチームとして成熟し、経験もそれなりに積んできた」と。
「アテネや北京のときはまだ若かったし、成長過程の途中だったんだ。
だから今はもう、全員が次のレベルに進める段階にまで達していると思う。」
「多分、余裕を持って周りを見回す必要が時にはあると思うんだ。そうすると、
相手に気付かれないうちにそっと近づくことができるからね。」
土台作り
アメリカ男子チーム、キャプテンのポール・ショルティは、
パラリンピックで表彰台に立つことがどのようなものなのかということを記憶している。
彼は2000年シドニー大会で銀メダルを獲得した時から
代表チームに残っている数少ない選手の一人で、
誰よりもパラリンピック大会で起こり得る波乱というものを理解している。
コートに立っていないとき、ショルティはデザインエンジニアとして
競技用車椅子に名前を入れる仕事をしている。
今年はベテラン選手として、また多くのチームメイトから一目置かれる存在として、
大きな責任を背負っているんだと、ショルティは言う。
「少し大人になると、ただ勝ちたいだけじゃなく、
祖国に栄誉を持って帰りたいと感じるようになるんじゃないかな」と、ショルティ。
「代表選手であることに対して胸を張って、堂々と国に帰りたい。
まさにそれが、今感じている一番大きなプレッシャーだ。」
「これまで、なかなかおもしろい道のりだった。初めてアメリカ代表チームに入った時はまだ18歳で、
チームの最年少だったのに、今はもう33歳だ。
年齢を重ねてチームのキャプテンを任されるようになったんだから、いろんな移り変わりを見てきたよ。」
「今のチームは、自分にとって一番最初のチームと同じぐらい特別なんだ。
チーム力がどんどん増してくるのを目の当たりにできるのが楽しいね。」
選手たちが、以前は自分たち自身のことを信じていなかったというわけではない。
新しい選手を同時に大会に出場させることによって、
将来のためのチーム作りをしていたんだと主張しているのだ。
「信じがたいほどの経験をしてきた」と、ネルムスは過去のパラリンピック大会を振り返りながら言った。
「世界中どこを探しても、今のメンバーたちの代わりになる選手はいない。」
ロンドンに向けて
今や、アメリカチームは様々な経験を糧に成長してきたため、
ロンドンパラリンピックでチームを引っ張る大黒柱的な存在の選手は必要としていない。
シュルトやネルムスに加えてジョシュ・トゥレック、スティーブ・セリオ、ジョー・チェンバーズ、
ネイト・ハインツなど、誰もが素晴らしいシューターであり、ボール裁きも上手い。
それに、5月にマンチェスターで開催されたパラリンピックワールドカップでは優勝を収め、
いつでもチームの誰かがランキングの上位に入れるということを見せ付けた。
セリオは、バスケットボールに取り付かれていると自ら公言している。
彼は14歳の時からプレーしているが、今年
の大会は競技を始めたばかりの頃の大会よりも印象に残るものになるだろうと述べている。
「これまで誰も見たことがないような展開になると思う」と、セリオは言う。
「激しくてスピード感のある試合になるだろう。選手みんながかなり高いレベルにまで力をつけてきたし、
チームとしてずっと一緒にやってきたから、みんなお互いのことをよく分かっているんだ。」
ここ数年では、大会ごとにチームを引っ張る選手が異なっていたため、
ロンドンパラリンピックでアメリカチームに何が期待できるか、誰にも検討がつかない。
しかし、期待値という点から見れば、どの選手もみんな同じぐらい高いということだ。
「アメリカという国を背負ってプレーするときはいつも、
金メダルを持って帰れるか帰れないかのどちらかだ」と、トゥレックは言う。
「期待は大きく、またそうあるべきだ。今の我々には勝利に必要な力が十分備わっているんだから、
言い訳などできない。選手同士のコンビネーションもぴったりだ。
あとはただ、自己を前に出しすぎず、みんながチームのためにプレーできるかどうかということだけだ。」
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ここでいうセリオとは2010年茨城県で行われたJキャンプで海外講師として来日した
スティーブ・セリオのことです。
その時から2年が経過し、昨季はドイツのクラブチームのLahn-Dillで
欧州王者への原動力を担う一人として活躍しました。
(補助講師のるーも昨季は同じチームでプレーしました。コラムあり)
2010年のJキャンパーには馴染み深い選手が
世界のトップチームでメダル争いを演じようとしています。
そんなアメリカにも注目しながらパラリンピックを楽しみましょう♪
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