第一戦:日本-オランダ
1Q 12-16
2Q 30-24(18-8)
3Q 46-42(16-18)
4Q 62-51(16-9)
世界選手権の初戦のオランダ戦に勝って弾みをつけたい日本は、
藤井・藤本・香西・豊島・千脇がスタートメンバー。
オランダはビッグマンのGroen(#5)とToes(#15)のミスマッチのショットで得点を重ねる一方、
日本の大黒柱、藤本のショットが決まらない。
「40分間で出来れば良いんだ。気にする事ない」と藤井に声をかけられながら我慢の時間が続いた。
インサイドを閉めた日本のディフェンスをこじ開ける事が出来なくなってきたオランダは、
徐々にKormaz(#13)のアウトサイドショットがオフェンスの中心になる。
日本は前線からボールマンへの執拗なプレッシャーをかけていき、
徐々に点差を詰めていく。2Q残り5分を切り、石川得意の肘ブレーキからレイアップを決めて同点になると、
日本は良いリズムの中で佐藤・土子・宮島・藤井・香西とメンバーを交代させる。
土子はファールを受けながらゴールしたのショットを決めるなど、
交替した選手もその流れを決して切らさなかった。
前半最後のオフェンスはここまで不調だった藤本のラストショットが決まり、30-24で試合を折り返す。
このショットを皮切りに徐々に調子を戻していく藤本。
後半はKormaz(#13)のオフェンス一辺倒になりながらもそこをしっかり決めてくるオランダに対して、
ジャンプアップせずにインサイドをしっかり閉め続けた。
及川ヘッドコーチも「やる事をしっかりやっていた。やられてもやり通してくれた選手に感謝。」と、
規律の取れたディフェンスで常に試合をコントロールし続けた。
試合残り2:12で千脇が5つ目のファールで退場するアクシデントもあったものの、
24秒を目一杯に時間を使い、日本リードのまま62-51で試合終了。
初戦をものにした日本の次の対戦相手はスペイン。
ヨーロッパ予選を4位で勝ち上がり、初戦より厳しい戦いになることが予想されるが、
今の日本の雰囲気はとてもよく、その中でどのような試合を見せてくれるのか、
期待せずにはいられない。
(写真・文:伊藤真吾)
藤本は我慢の時間があっても決して気持ちを切らさなかった
藤井の1Qの4得点が試合の流れをオランダに渡さなかった
豊島の前線からの執拗なボールマンへのプレッシャーでオランダのターンオーバーを数多く生んだ
交代直後にファールをもらいながらショットを決めた土子
オランダのヘッドコーチは名プレーヤーのLinden
オランダを引っ張ったKormaz(#13)はこの日27得点の活躍
ガッツポーズに力がこもる及川ヘッドコーチ
試合終了後初戦のプレッシャーから解放されたのか、目に涙を浮べる香西
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