(2011.11.11)一部修正しました。
日本vs韓国(男子)「韓国との激闘の末、日本が勝利しパラリンピックの出場権獲得。」
1Qから点の取り合いになる。藤本のミドルショットの安定感があり、着実に決まっていくも、日本のディフェンスをトップからのカットイン、インサイドショットで韓国が流れを掴む。日本も何とか食いついていき1Qを20-23の3点差で終え、韓国を追いかけることになった。
2Qは藤本、宮島、香西の3人の3ポイントショットが決まり、一気に流れを日本に引き寄せる。2Q残り14秒、京谷のベースラインカットからの藤本のインサイドショット。それが決まり、41-39の2点リードで前半を終える。
3Qはこのクォーターだけで香西は10得点の活躍を見せた。フェイクをかけてディフェンスを外してからのショット、ノーマークでのショット。コートのどこからでも決めるシュート力で日本を牽引。
63-57で迎えた4Qに序盤からショットを決めていた韓国#5が追い上げのキーマンとなる。
7分を切り、9点差のリードがあったものの、日本はそこから2回のターンオーバーとショットミスをし、韓国は自分のターンを確実に決めて、残り3分を切った場面で#5のショットが決まり、逆転。
ここからはシーソーゲームが続き、残り17秒で藤本のショットのリバウンドを京谷が取り、それを宮島が決めて、77-78となる。
韓国のタイムアウト後に#5から東海林のスティールするもファールを犯し、残り7.8秒で韓国ボール。サイドからボールが入り、トップからエルボー付近にいた#5にパス。そこで宮島がショット中のファールをおかして、2本のフリースローが与えられた。
歓喜に沸く韓国チーム。その重圧を一人背負ったのがこの試合32得点で弱冠23歳の韓国チームを牽引した#5。2本決められれば日本は敗れ、1本でも同点となる。
残り時間は0.3秒。様々な祈りが入り混じる体育館の中で放たれたショットはリングにあたり1本目失敗。2本目、これを入れれば同点でオーバータイムを狙うことが出来る。日本チームベンチは祈り、選手はスクリーンアウトをする以外に何も出来ない。そして、放たれたショットはリングに嫌われ落ちる。ただ、#5は諦めずリバウンドを拾い、果敢にショット。
ただ、すでに終了のブザーが鳴り響いていた。日本は勝った。ロンドンパラリンピック出場が決定した瞬間、ベンチは狂喜乱舞。コート上では藤本を始め多くの選手が涙をこぼしていた。厳しい重圧の中で選手は戦い抜き、そして勝つことが出来た。そして、明日は決勝のオーストラリア戦。1つでも多く良いプレーをして、世界一のチーム相手に善戦する日本チームを見たい。
日本vs中国(女子)「接戦の末、11点差で敗北。パラリンピック出場ならず。」
女子はこの試合日本が負けることになると、4勝2敗で日本・オーストラリア・中国の3チームが並び、3チームでの得失点差での勝負になる。日本は中国に4点差以内の負けであれば、パラリンピックに出場となる。
試合は序盤、日本は中国との1試合目に22得点をあげた#7と10得点をあげた#4をインサイドへ入れさせないディフェンスでビッグマン二人からの得点を防ぐことに成功。ただ、スピードのあるローポインターのオフェンスに日本のディフェンスが崩されて、そこから得点が生まれてくる。
これに対して、添田・井上・網本のスピードを生かしたカットイン、ファーストブレーク、アウトサイドシュートで応戦する。
47-47のスコアで第4Qを迎える。残り6分12秒にオフェンスファールで井上がファールアウト。この試合のっていた26得点の大黒柱が抜けた日本は窮地に立たされる。残り2分半を切り、ここにきて中国のビッグマンのインサイドカットを止められず、#4・#7に1本ずつカウント1スローを与えてしまい流れは中国に。
日本はファールゲームに持ち込むも追いつくことができず、残り3秒で網本がファールアウト。そのまま試合終了し58-69の11点差で負けることになり、ロンドンパラリンピックの出場ならなかった。
11月9日の試合結果
10:00~ 男子 台湾 71-51 ニュージーランド
12:00~ 男子 韓国 77-78 日本
14:00~ 女子 日本 58-69 中国
16:00~ 女子 オーストラリア 11-84 韓国
18:00~ 男子 5・6決定戦 イラク 80-59 ニュージーランド
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