3月8日(大会2日目)
本日17時よりアラバマ大学との準決勝が行われた。

その試合でイリノイ大学は最高のスタートを切った。
ファーストシュートでスリーポイントを狙ったジュニアのボールは、
リングに弾かれるもGoncin(#3)がリバウンドを拾い押し込みイリノイが先制。

序盤イリノイはトランジション早くGoncinからジュニアへとロングパスからの得点が続くなど、
オフェンスで流れをがっちり掴んで波に乗る。
ディフェンスもきっちり機能して、インサイドでのショットをさせる場面が少なかったように思う。
時間と共に徐々にリードを広げていく。

ただ「流れというのは試合中ずっと変わらないことはない。」とジュニアも試合前に言っていたが、
前半残り3分くらいはまさにその流れがアラバマに傾き、
イリノイは我慢の時間帯となり4点リードの31-27で前半を折り返した。

そこからアラバマのArambula(#10)がここぞの集中力を見せる。
後半早々スリーポイントを立て続けに決め、
鋭いドライブからイリノイのディフェンスを切り裂き、
一気に流れをアラバマにもってきた。

まさに個人の力で打開される形になってしまったイリノイは、
後半開始3分で逆転を許してから一度もリードを奪うことが出来ない。
また、良いオフェンスを作るもののリングに嫌われ得点できず、
徐々に選手らの焦りからかターンオーバーも目立つようになってきた。

後半残り2分を切ったあたりからファールゲームを仕掛けるも、
点差は縮まることなく52-66で試合終了。
アラバマ大学がテキサス大学アーリントン校との決勝戦へと駒を進めた。

試合後ジュニアはイリノイ大学のマイク・フログリーHCに、
「終盤は点差に焦ってきてしまい、自分でシュートを決めて試合をコントロールしようとしたら、
そればかりになってしまい、周りを見ることが出来なくなってしまった。
いつもしていないことをしてしまった。ごめんなさい。」と素直に胸の内を伝えた。
フログリー氏は「謝る必要はない。全員が100%漕いでいたし100%努力して出た結果。怒ってはいない。
ただ、チャンピオンチームは負けたとしてもチャンピオンチームの戦いをする。
それは忘れちゃいけない。まだ明日試合があるのだから。」
と明日の試合まで気持ちを切らさないように伝えた。

イリノイ大学の優勝の可能性が消えたものの、
三位決定戦に進み、宿敵ウィスコンシン大学ホワイトウォーター校との試合に望む。
一昨年・昨年の決勝のカードを今年は三位決定戦で行われることになる。
「三位決定戦でもそこでやりたかった選手やチームはいる。
明日は留学6年間の想いと感謝の心をこめてしっかり戦いたいと思う。」とジュニアは語ってくれた。
ロンドンパラリンピックの日本代表がそうだったように、
最後の試合を最高の試合にして6年間の集大成を見せて欲しい。

(広報担当:伊藤)
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LIVE STREAMING
http://nationals.alabamaadapted.com/video.php
第三位決定戦 vs テキサス大学アーリントン校
3月10日(日)14:00~
イリノイ大学の選手として最後の試合。
是非みんなで応援しましょう!
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